吉田松陰の妹・杉文(楫取美和子)の物語|2015年大河ドラマ「花燃ゆ」

高須久子(たかすひさこ)

 長州藩士の妻。長州藩士・高洲五郎左右衛門の娘。
 生没年、文化14年(1817年)頃~不明。

 

 大組三百石の家で生まれます。
 長州藩士の妻でしたが、素行に問題があり、安政元年(1854年)、家族が願い出るかたちの”借牢”として野山獄に入獄。松蔭が野山獄に収監された時の同囚11人のひとりでした。

 

 松蔭は囚人を相手に孟子の読書会や句会を開きます。久子をはじめとした囚人は、みな更生したといいます。安政2年(1855年)に松陰が出獄する際は、「鴨立ってあと淋しさの夜明けかな」と送別の句を贈ります。

 

 安政6年(1859年)、松陰が江戸伝馬町獄舎に送られる時、久子は松陰に汗拭きを贈ります。松陰は久子を思い、「箱根山越すとき汗の出でやせん 君を思ひてふき清めてん」と詠み、久子へ「一声をいかで忘れん郭公(ほととぎす)」と句を贈りました。

 

 久子は明治になり出獄したといいます。

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