入江すみ(いりえすみ)
入江九一、野村靖の妹。
生没年、弘化4年(1847年)頃~不明。
松下村塾の塾生・入江九一、野村靖の妹。兄たちが投獄され家計が困窮する中、すみは病気がちな母を助けます。
九一は出獄後、母や妹と一緒に暮らすために萩郊外で働きます。しかし九一は、文久2年(1862年)には職を辞し上京。国事に奔走するようになります。すみは兄の尊王攘夷運動を献身的に支えます。九一は禁門の変で散りますが、すみには母への孝行を日頃から頼んでいたといいます。
文久3年(1863年)、伊藤利助(のちの博文)と結婚しますが、慶応2年(1866年)に離婚。明治元年(1868年)に長州藩士の長岡義之と再婚します。明治26年(1893年)母を看取りますが、その後のすみについては知られていません。