野村靖(のむらやすし)
長州藩士、神奈川県令、内務大臣、逓信大臣。入江九一の実弟。
生没年、天保13年(1842年)~明治42年(1909年)。享年68。
天保13年(1842年)生まれ。親戚筋の野村家に養子となります。
兄の九一とは5歳違いですが、ともに松下村塾で学びます。
老中・間部詮勝暗殺計画に加担し、これが明るみになると兄・九一らと一緒に投獄されます。出獄後は本格的に攘夷運動に参加するようになります。
明治維新後の新政府では外務大臣の書記に抜擢され、岩倉使節団の一員としてアメリカやヨーロッパを訪問します。
神奈川県令などを歴任。第2次伊藤博文内閣では内務大臣に、明治29年(1896年)の第二次松方内閣では逓信大臣に就任しています。
※逓信大臣とは、郵便や通信を管轄した逓信省の大臣のことです。
晩年は皇室の養育掛長を務めます。享年68歳。