杉寿(すぎひさ)
杉百合之助・滝夫妻の次女。
生没年、天保10年(1839年)~明治14年(1881年)。享年43。
15歳で小田村伊之助(のちの楫取素彦)と結婚。伊之助は藩校明倫館に勤めていて、松陰の親友でした。
文が温和な性格であるのに対し、勝ち気で好奇心の強い性格だったといいます。
禁門の変の後、楫取素彦は野山獄に収監されてしまいますが、長州藩の政権を攘夷派が奪取すると、素彦は出獄して藩の職に復帰します。
素彦が群馬県令に出世すると、寿もファーストレディとして素彦の活動を支えます。
母の滝の影響で浄土真宗を信仰するようになり、群馬県内での布教活動にも熱心に取り組むようになります。しかし、この頃から、体調を崩すようになります。
明治14年(1881年)、文たちの看病の甲斐もなく病没。享年43歳。