吉田松陰の妹・杉文(楫取美和子)の物語|2015年大河ドラマ「花燃ゆ」

月性(げっしょう)

 僧侶。
 生没年、文化14年(1817年)~安政5年(1858)。享年42。

 

 周防国遠崎村(現・山口県柳井市)の妙円寺で生まれます。
 幼いころから仏門に入りますが、初めのうちは学問に見向きもしませんでした。しかし、母の教育により、次第に書に親しむようになります。15歳の頃には仏教や漢詩文を学ぶために江戸や九州などに遊歴に行くようになりました。
 大人になると仏門の仕事だけでなく、攘夷論を唱えるようになります。特に日本沿岸の海防の重要性を説いたことで、海防僧という異名も付けられました。

 

 吉田松陰とは政治や思想だけでなくプライベートなことも話し合える仲でした。文については、桂小五郎の妻にするよう松蔭に勧めたといいます。しかし、松蔭は久坂玄瑞の方を選びました。
 月性は玄瑞とも親交が深く、松下村塾への入門を勧めたのも月性でした。月性は玄瑞の結婚には向かない性格を知っていたので、文の妻に推薦しなかったのかもしれません。

 

 文と玄瑞が結婚した翌年の安政5年(1858年)病のために死去。

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