杉敏三郎(すぎとしさぶろう)
杉百合之助・滝夫妻の三男。
生没年、弘化2年(1845年)~明治9年(1876)。享年32。
生まれつき耳と口が不自由でしたが習字が得意で読書が好きでした。容貌は兄・松陰に似ていたといいます。
松蔭は敏三郎をことあるごとに気にかけていて、嘉永3年(1850年)九州遊歴の際、肥後熊本の本妙寺で、敏三郎が話せるようになることを願ったといいます。また、安政2年(1855年)10月、野山獄中で敏三郎が習字が上達したことを知ると、その喜びを母・滝に手紙で伝えています。
明治9年病没、享年32歳。